恋愛テロリスト

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  最終幕 決戦!鬼が島 2  

決戦の日まであと一ヶ月、てことでその間あたしはテンと別れ、Aエリアに戻ってトレーニングに時間を費やした。途中からキンは私用で忙しいとかで、あたしの相手をしてくれなくなった。
なんかたまにちょこちょことミントさんと話をしていたようで、なにかの作り方でも教わっているのかな? もしかして対鬼が島用の特別兵器とか? おばあちゃんに被害が及ばないようなできるだけ安全なものでお願いしますよ。

ある日、ミントさんに呼びかけられた。

「桃山さん、よかったらコレやってみないすか?」

「へ、なんですか? これディスク?」

なにかデータが入っているのだろうか? 謎のレーベルの貼ってないディスクをあたしにすすめてきた。

「ゲームっすよ、恋愛シミュレーションっす、楽しいっすよ、オレっちが作ったんで、オススメっす」

「ゲームぅ? 別に興味ないし、そんなものやっている暇ないんですけど…」

「いやいや息抜も必要っすよ。まあちょっとやってみたらいいじゃないすか。ゲーム機ならはいここに」

とまあ執拗にミントさんがゲームをすすめてきたけど、やる気もないので断った。一体どんなゲームなのかしつこいから聞いてあげたら

「ショウ旦那を攻略するゲームなんすよ、選択肢で好感度上げて、最後はっすねー」
「まったく興味ないんで、てなんですかそれ、レイトくらいしかやりたいと思わないゲームなんじゃー…」
ゲームの中でショウと仲良くしたいなんて、レイトしかやりたい人いないでしょうに。なんて思ったら、ショウが哀れに思えてきたわ。

「それに仲良くなるならゲームの世界じゃなくて、現実でなったほうがいいじゃないですか。
とにかく、あたしは修行に時間費やしたいんで」

「はー、そうっすか。…一応桃山さんの記憶使ってゲーム作っちゃった罪滅ぼしも兼ねてなんすけど…」
「へ? なんですか?」
「あっ、いやいやなんでもないっす。それにしても、お誕生日に鬼が島殴り込みだなんて、メモリアルな感じでいいーっすね!」

誕生日に好きな人ぶっ倒しにいくなんて女子、あたしくらいなものですけどね。しょうがないじゃない、テンの話から鬼が島の門が開くのが二月三日のあたしの誕生日になるらしいし。

「でもうそのまま勢いで結婚しちゃっていいんじゃないっすか!」

は? 結婚て、いきなりぶっとびすぎですけどーー!


―「ビケさん、好きです!結婚してください!」

「は? どうして私がお前みたいなゴミと結婚するというの? ありえないわ、いますぐ焼却処分ね」―


ぎゃひーー! ごあーと勢いよく燃やされて黒焦げな肉塊になるところまで想像できました。ミントさんてば無責任な事言わないでくださいよ。

「もちろんキン旦那と!」

ずこーーっ
そっちとですかー?
「なんでキンと、ありえませんから!」
まったくもう、そうミントさんにきちっとツッコミいれて、部屋を出た。領主館内に借りている修行用のトレーニングルームへと向う。

「おっし、今度は上手くいきそうじゃ」

今のはキンの声だ。通路の途中でキンの声が聞こえてきて、声のした部屋の扉を開けた。

「キン?なにやって「うおおっなんじゃびっくりしたわ、リンネか! 勝手に入ってきちゃおえんじゃろうが」

いきなり声上げて、こっちがびっくりするわい。なにか都合が悪かったのか、こそこそしだして怪しいぞコイツ。

「私用で忙しいって聞いたけど、なにやってたの? 領主の仕事とかでもないよね?
まさか女がらみだったりしてねー」

ありえないけど、冗談でそう言ってやった。

「おおっそのとおりじゃ」

「!? えっええっ、ちょっとマジで?」

あっけらかんと認めやがったぞ。ていうか、キンの奴男色…じゃなくて、他に女がいるの?! あたしが知らなかっただけかもだけど、そんなそぶりもなかったのに。
だいたい、だったらなんであたしにあんなプロポーズまがいのこと言ったんだ! 乙女心を馬鹿にしてんのか?

「他に女がいるなら、嫁に来いとか無責任なこと言うな!」

「おいおいなにを怒っとんじゃ? ワシの言う女はお前のことじゃぞ」

「へ、え? あたし絡み?」

殴りかかろうとした手が寸でで止まる。キンの私用ってあたし絡みのこと?

「それってどういう…」

「鬼が島まで待っとけ。ええもん見せてやるからのぅ!」

ニカッってキンの奴が愉快そうに笑う。たくなんなのよ、キンのやっていることって、ハッキリ教えてくれないとかえって気になっちゃうじゃない。

「ほれ、作業の続きせんといかん。とっとといかんか」

ぐいっと背中を押されて部屋からあたしを追い出すキン。ぐぬぬ怪しい、一体鬼が島でなにやらかす気なのよ、それくらい教えてくれたっていいでしょ。てあたしが粘ると。

「ん? なんじゃ相手してほしいんか? やれやれしょうがないのぅ。まあたまには体を動かさんと鈍ってしまいそうじゃしな。いっちょやるか?」

て意気揚々と服を脱いだこのマッチョバカ!

「なっっ何考えてるのよ、この変態! やりませんから! 早く作業に戻れ!」

変態が襲い掛かる前に部屋のほうに押し返してやった。ぐにっ。!? なんか変な感触が…。

「おうっ、リンネも好きもんじゃのう」

「なっっちがっっ事故だから事故!」

ぎゃー、よりによってキンの股間触っちゃうなんて! 嫌な感触、忘れようと必死に手を振る。ああもうこれじゃああたしのほうが変態みたいじゃないのー!

「…なにやってるんですか? 二人とも…」

! 通路の向こうから、キョウがあきれた様子でこっちを見ていた。さっきの見られていた?!

「邪魔するなよ」と言ってキンは部屋の中に戻っていった。結果あたしが突然押しかけて、セクハラ働いたみたいになっちゃったじゃない。もうほんとただの事故なんだから、不幸な事故!…キンのアソコ見た目に比例してでかかっ…ってうわうわ忘れろマイ脳みそ!

「はー」と通路内にあたしとキョウの溜息が流れる。やれやれなんか変な汗かいちゃったよ、もう。

「調子はどうですか?」
とキョウのほうから話しかけてきた。

「うん、まあなんとかね。決戦の日まで一ヶ月もないし、少しでも自分を高めておかないとね」

「もう桃太郎はいませんしね。よかったじゃないですか、純粋に目指せますよ」

ふっとキョウが柔らかく微笑む。うん、そうだね、あの忌まわしい諸悪の根源は消えたんだ。まさか利用していたはずのテンのほうに利用されていたなんて、皮肉なもんだよね。自業自得ではあるけど。

「でもキョウって桃太郎に憧れているとか言ってなかったっけ?」

「そうですね、前世でも、桃太郎のような生き方を羨ましく思っていたことがあります。前世では、後悔の残る最期だったので。前世は前世で、己の信念を貫いた結果でしたが、唯一人、ある女性のことが気がかりでした」

ある女性って…?

「もし別の選択をとっていたら…、今更そんなことを考えても仕方ありませんが。彼女は温羅でなく桃太郎を選び、前世の私など眼中になかったみたいでしたし」

「前世とか関係ないよ。あたしはあたしで桃太郎じゃないし、キョウもキョウだよ」

前世の因縁に振り回されるなんて、勘弁だよ。だけど…、クローが言ってたことを思い出す。

「だけど、その前世の因縁ってやつのおかげで、あたしたちが出会えたってのもあるんだよね。だからさ、いいところだけとっとけばいいんだよ。
前世の失敗があるから、今の考えや人生があるんだって思えばいいじゃない」

「そうですね。私はサカミマのように後悔はしたくありません」

「うん、あたしだって後悔したくないから、鬼が島に行くんだ」

キョウはやたらと前世の事気にしてたっぽいけど、あたしには前世の記憶なんてないから、キョウはキョウでしかない。だから、キョウにはキョウの生き方を貫いてほしい。

「ええ、あなたの雄姿を見守らせてもらいますよ」と言ってキョウは嬉しそうに笑った。


Aエリアでキンもキョウもそれぞれのことをしながら、決戦の日に備えていた。あたしはあたしで、武器の扱いの訓練とか、ミントさんに訓練用のなんかすごいマシーン作ってもらったりとかして、とにかくトレーニングの日々。

「おなかすいたー」

豪快に腹の虫がなっちゃいます。そういえば、テンは今頃どうしてるかな? カフェテンを立て直すって言ってたっけ。あたしがクローにお店の事頼んでたし、二人でお店のほう再開しちゃってるのかな?ちょっと様子見てこようかな?別におなかすいたからってわけじゃないからね。…テンの料理おいしかったな、ぜひともビーフシチューも作ってほしい!じゅるじゅるり。


キョウに頼んで許可証出してもらった。
テンのお店【カフェテン】があるはずの、港通りへとやってきた。ヨットが揺れる海が見える通りで、見覚えのある白い毛の猫がゆらゆらと歩いていくのが見えた。

「ハバネロ?」

白猫なんてほかにもいるだろうけど、あれはハバネロに違いないと思う。

「きゅる」

と鳥みたいな鳴き声で、とてててと走っていく。白猫が消えた先に見えたのは、カフェテン。看板は裏っ返しで営業はしてないみたい。

「リンネか」

店を覗き込もうとしたあたしの背後から、あたしの名を呼ぶ声がした。

「クロー!」

振り返ると、ハバネロを胸に抱いたクローがいた。

「店なら無事テンに引き渡したよ。作業なら一人で大丈夫らしい」

「そっか、よかった。ありがとうクロー、あたしの勝手な願い聞き遂げてくれて」

「いや、君の願いでなくても、俺もこの店はなくしたくなかったからな。テンの料理食べてみたいしな」

「食べればいいじゃない。今度一緒に食べに来ようよ、テンの料理最高においしいから!」

「きゅる!」
とハバネロも同意するように鳴いた。そうそうハバネロだってテンの料理のファンですよね。

「ところでクローはテンの店手伝ってるの?」

「いや、手伝いを申し出たが余計な世話だと断られたよ。この店は自分とタカネのものだとな。まあ俺は店がなくならないのならそれでいい。俺は俺でこの近くに住処を見つけたから、そこで仕事をしようと思ってる」

仕事ってなにを?と聞いたら、「案内するよ」と言ってクローに案内されてあたしはついていく。店の様子外から窓越しに見てみたけど、テンは店の中で一人作業をしていた。
あたしは、今目の前の鬼が島でのビケさんのことにいっぱいいっぱいだけど、テンはこの先のこともちゃんと考えてる。おばあちゃんが戻ってからのこと。あたしさっぱり考えてないけど、どうしよう、Aエリアには戻れないよね…。というか今のあたしAエリアに本当に戻りたいのかと問われたら、どうなんだろって首傾げそうだよ。

歩いて五分もしないところにクローの住処はあった。中は必要最低限の家具しか置いてない。とてんと家に入るとハバネロは下に降りて、すたすたと慣れた様子で家の中を歩いていく。ハバネロはクローが飼っているんだね。一緒にいるうちにクローのほうに懐いちゃったのかな? まあテンなんてほったらかしにしてたもんね、そばにいてくれる人のほうがいいでしょ、ハバネロだって。

「用心棒の仕事をしようと思ってる」

用心棒?
この自由の街Bエリアで?
自分の身は自分で守るのが常識ってはずだけど?と聞いたらクローが答えた。たしかに自己防衛がここでの基本だけど、でも強さってのにはやっぱり個人差ってデカイからね。テンくらいムチャクチャ強ければ問題ないけど、でもBエリアの住民すべてが強い人ばかりじゃない。元々強くてもケガや病気で弱ることだってあるし。また命を狙われてしまう立場になることもある。用心棒の仕事はある程度需要があるらしい。なるほど、Dエリア出身で元テロリストのクローなら適職だろうね。
あたしは暴力は嫌いだけど、誰かを守る事が仕事なら、悪い事じゃないと思う。

「それにここならテンの店にも近いしな」

たく、どんだけテンのこと好きなんだか。

「でもよかったじゃない。テンとも再会できて。クローの目的って元々テンだったもんね」

「ああ、相変わらずだったよ、テンの奴は。変わらないけど、いい意味でアイツは変わったな」
そう言ってクローは懐かしそうな眼差しながら、嬉しそうに目を細めた。クローはテンとテロリスト時代だったころの仲間。テンはテロリスト仲間とバラバラになって、あの島…Z島に流れ着いて、ビケさんと出会い、ビケさんと友情を築いた。そしてBエリアでおばあちゃんと出会い、人を愛する事を知ったんだよね。
クローとあたしを繋ぐのはテンと、それから…

「桃太郎は、消えたらしいな」

「テンから聞いたんだ。うん、アイツの魂はもうこの世から去ったみたい」

クローは前世で桃太郎とは縁があって、あの桃太郎を息子のように想っていたらしい。

「俺の記憶の中では、危なっかしい成長途中の少年というかんじだ。そいつに君たちはずいぶんと振り回されてきたらしいな」
クローってば他人事みたいに笑いながらそう言う。まったく、アイツのせいで一番酷い目にあったんですからね、あたしは。いなくなってせいせいしているんだから。

「もう一度会って、話してみたかったな」

「冗談じゃありませんよ、こっちはもう、こりごりなんですから」

あたしの中では最悪極悪非道な存在だけど、クローにとっては違うのかな?桃太郎は、まあどうでもいいけどね、もう成仏?したんだしね。

「リンネ、君も前に会ったときと変わったな。いい意味で」

Bエリアでクローと再会して別れてから、あたしは二年前の記憶を思い出して、そしてビケさんに捨てられて、絶望して心が砕けたけど、おばあちゃんやみんなに支えられて生まれ変る事ができた。
失恋して、新しい想いに目覚めた。想う相手は同じだけど、以前とは違う想い、恋心だけど、別の恋心。捨てた想いをすくって、新しい想いになったんだ。

「今あたしがあること、クローのおかげでもあるから、ありがとう。そしてこれからもよろしくお願いします!」

あたしがクローのほうへ手を差し出す。クローはふっと優しい笑みを浮かべながら、あたしの握手を受ける。

「ああこちらこそだ。君さえよければパートナーになってほしいところなんだがな」

「へ、それって仕事の事? 人助けの仕事ならできるだけ手伝いたいと思うけど、まだ先のことは考えてないし。まあ前向きに検討します」

「それだけ、じゃないんだけどな。まあいい。これからのことはゆっくり考えればいい。今は、君のなすべき事に集中してくれ」

そうだね、まずは目の前のことに集中しなくちゃ。あ、ごはん食べてなかった。
クローの家を出て、港通りを進む。テンのお店、早くオープンしないかな。ごはん食べたいな、ビーフシチュー…。
そういえば、もうずいぶん前に感じるけど、Bエリア領主館で食べたビーフシチューはおいしかったなー。散々な目にはあったけど、あれはまた食べてみたい。
ショウの奴は今頃どこでどうしてるんだろ。さすがにもうあの宿にはいないと思うけど。念のため覗いてみたけどもういなかった。女神像が見えたのでこそこそと領主館近くまで行ってみた。感じた覚えのあるいやーな気を感じて身を潜める。

「ちっなんなんだ、あの気持ちの悪い女は? 今度あったら確実に仕留める」

ひぃー、あの黒髪に黒いスーツの殺気ビンビンな男はレイトだ。拳銃片手に物騒ないでたち。なんかイラついているし、近づかないほうが身の為ですね。
やっぱりここは鬼門だよね。鬼門家にかけているわけじゃなくて。あたしの顔覚えているだろうし。そうそうに立ち去ろうっと。

早くAエリアに帰らないと、門が閉まるし、帰りの巡回バスが終っちゃいます。おなかすいたので途中の売店で焼きそばパンを買い食いして、戻る矢先、まさかの災難に襲われた。


「みーつけたー。こんなところにいたんだー」
あたしの行く手に現れたのは、セーラー服姿のふわりとしたショートヘアの女の子。だけの説明じゃただの女の子にしか思われないかもだけど。うん、とにかくね、異常なのよ。口元には赤く汚れがついてて、その汚れってのはトマトソースとかならいいけど、間違いなく血で、それを決定づけるのが女の子の手には血に濡れたナイフと、血で真っ赤になった服と、もう片方の手には、人の腕…らしき物体があって、ぱたりぱたりと血が滴り落ちてるんですよ。
あたしが頭おかしくない?と疑いたくなるような、だけども、こんな風景Bエリアでは日常茶飯事ですよね?ね?

「あれー、あたしのこと忘れちゃったのー?キリだよ。名前教えたでしょー、忘れないでよね、リンネv
ちょっと前までBエリアで雷門と金門が殺し合いしてて、すっごく楽しかったんだけど、あたしはやっぱり物足りなかったの。だって、あたしが一番殺したいのリンネなんだもーん」

にやにやと気持ち悪い笑顔のまま、キリって女の子は近づいてくる。ああ、そういえばこの変態娘、Cエリア領主館で突然襲ってきた子だ。あの時は桃太郎が撃退したけど。たしか金門一族で、ハイセーズの一人の知り合いだったとか。でも、この雰囲気…金門っていうより、Dエリアのやっばい連中系に近いような…、とにかく。

あたしの苦手なタイプ! レイトもだけど、この子も関わらぬが吉ってやつ。

「あのね、あたしアレ以来リンネのことばかり考えちゃうの。でもリンネってばどこにいるのかわかんないし、あたしも学校いかないと先生に怒られちゃうからー。Bエリアでの騒動聞いて、そこにいけば会えるかもって思ってたの。会えなかったけど。しょーがないから他の相手殺してまぎらわせてた。
でもでも、やっと会えたしー、えへ、超らっぴー」

ああ、目つきが普通じゃないし、ヨダレ垂らしてるし、ラリってますがな。ヤバイヤバイ、目線を逸らさずに、じりじりと距離をとり、すきを狙う。

「えへへー、殺してー犯してー食べつくしちゃうv いいよねー!」

いいわけないだろ。キリの手から人の腕がほおられて、同時に地面を蹴り宙に舞う。あたしはすかさず横に避け、全力で走り去る。食いかけの焼きそばパンを目くらまし的に投げつけて。
こんなところで死亡フラグ立てるわけにはいきませんから。

全力で逃げて、なんとか変態娘をまいて、やれやれとAエリアに戻った。焼そばパン、全部食べたかった、ちくしょー。

そして残りの日々、Aエリア領主館内で、あたしはトレーニングに励む。来るべき二月三日、あたしの十九歳のバースデーという決戦の日に向けて。
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