ずっと暗闇の海の中にいた。
大きな力に流されて、どこまでも流されて
その先が、いっそ地獄でもかまわないと思った。
想いの向かう先などもうないのだと、あの時にすべてを捨てたのだと
呪文のように、己の心に言い聞かせるように
温羅は暗い海の中、そう何度も繰り返しながら、意識は遠くなっていった。

自国がどうなろうが、大陸がどうなろうがどうでもいい・・・
王子ながら、そんな無責任な感情が流れるのを感じていた。
それだけ、どうでもいい世界なのだ
温羅にとって、キトのない世界など、存在価値のない世界なのだ。
どこまでも勝手な感情、だがすべてだったのはたしかな感情。
流される体を魚たちがこすっていった。
巨大な刃を持つ魚・・・鮫が何度か温羅の体をつついたが、温羅を襲わなかった。
温羅はこのまま死んでもかまわないと思っていたのに、鮫も魚も、この広大な海も
温羅の命を奪ってはくれなかった。
人並はずれた生命力ゆえか、その生命力の強さも枷でしかない。
死する自由さえ私にはないのか・・・?
表面の穴から抜けていく空気の泡、登り行くその泡がやけに美しかった。
そんなことをこんな瞬間に感じる。
ごぼっっ
息が切れて、水が喉や鼻から入ってきた。苦しさにしばらくもがいて、意識を失った。
最後に見たその海からの景色はあまりにも美しすぎた。
まるで自分がなくした、大切な友への純粋な思いと似ていた。


意識が遠くなって、どれだけの時間が経過したのか知らない。
いや、きっとあのままこの世を去って、今あの世への道を渡っているのかもしれない。
死んだ事などないわけだから、生と死の狭間など未知の領域であり
死の先の世界など、知るはずもないのだから。
体を離れた魂は、感覚など忘れ、なにをどんな風に感じるのだろうか。
意外と死後の世界は、この体が感じているように、現実とさほど違わない。
そう思ったのは、夢から目覚める直前のあの感覚を今体感していたから。

温羅は意識を取り戻した。そこはあの暗い海の中ではなく、体の下には硬いものがあるようだ。
海の中に浮かんでいたあの感覚はもうなく、反射的にぴくりと動いて地をかいた指先はなにか布地のようなものを掴んだ感覚があった。

ここは、地の底か・・・?

いたるとこが痛む温羅は体があることを自覚した。ここは地の底?
おそるおそるゆっくりと目を開く。どれだけぶりかしれない眩すぎる光が彼の目を襲った。一瞬視力を失ったほどの眩しい世界。
なにか声のような音が、彼の鼓膜に響いていた。遠いその音が少しずつリアルに感じていく。
意識が明確になっていく。
音、それはたしかに人の声。すぐ近くで聞こえる。
眩しさに目が慣れ始め、世界が見えてきた。
木の空が映る。そこが屋内なのだと時期に気づく。
そして、それよりも近くに見えるのは、黒い髪が頬へと降り注ぐ桃色の頬を少し隠しながら、自分へと丸い目を向けている少女。
自分を見ているその少女は、驚いた顔と喜びの顔を見せながら、自分へとなにか話しかけていた。
その少女の言葉が温羅にはわからなかった。それは温羅が聞いた事もない言語。

そうか、やはりここはあの世の果てか・・・

温羅はそう思った。そして、再び目を閉じた。少女の声にどこか心地よさを感じながら、魂よ自由に流されよと、意識を遠ざけた。

再び温羅が目にしたのは同じ風景だった。屋内と思われる木製の空。
不思議と死後の世界は生前と同じ感覚だった。
うつろにそう感じていた温羅が、自分が生きていることを感じとったのはなにかしらのぬくもりからだった。
それは自分の右手を優しく包むようにして添えられた手からのもの。
少し顔を動かして、その存在を確かめた。
そこにいたのは、あの少女だった。見たこともない衣服に珍しい髪型に、彼女の発する理解できない言語。
自分の手を優しくさすりながら、なにかを訴えている少女。
その手の温度から、ここは生ある世界なのだと温羅は知った。
己はまだ生きていたことを理解した。

「私は死に損なったのか・・・」
温羅はぽつりとつぶやいたまま、うつろな目は空を泳いだ。

「え、あ・・・あの」
温羅の側に寄り添うビキは困惑していた。
海岸で見つけた行き倒れていた大柄な男性は、なんとか近くの集落から助けを呼んで、無事運ぶ事ができたのだが。
意識を失ったまま数日が過ぎ、かろうじて生きてはいるものの、この先どうなるかわからない状態だった。
桃太郎を探したかったビキだったが、あてがあるわけでもないし、まだこのあたりのことをよく知らない身でもあったから、しばらく、せめてこの男性の意識が戻るまでここに留まろうと思っていた。
島にいたときの、サカミマの家で手伝っていたことが役に立つのなら、この人を救えるのなら救いたいと。
その心もあったからだ。
赤い髪に珍しい衣装を纏っているこの男性は、この集落の者も知らない人だという。
視力の弱いビキにはその輪郭はぼやりとしか認識できなかったが、周囲のものは彼の容姿を特殊だの、綺麗な顔立ちだの話していた。ただでさえ明るい髪は目を引いた。
彼に関することはなにひとつわからない、それを知る術は本人に聴くよりないだろうと、村民たちも彼の回復を待った。
そしてついに、男は意識を取り戻した。
その男の第一声にビキは困惑していたのだ。

「今、なんて言ったのかしら」
それはまるで呪文のように聞こえた、不思議な言葉だった。
そして、それは温羅にしても同じだった。ビキの言葉が、聴いた事もない言葉だったから。
だが、今の温羅にとってはそれが少し心地良かった。言葉で傷つくことはないのだから。
いっそ呪文でいい、そう思った。

温羅が意識を取り戻して数日が過ぎた。
命に別状はないものの、温羅からは生きようとする気力が感じられなかった。
周囲からも頼られ、そして自身も温羅のことが心配であったため、ビキはもう少しここに留まる事にした。
「ああっ、だめですよ。ちゃんと食べなきゃ」
手をつけられていない食事を目にしたビキがそう言って、温羅に器を差し出して食べるように促した。
温羅は目を伏せて、首を横に振り食べようとはしなかった。
「だめです、わがままは。この村の人たちの好意をムダにしないでください。病気じゃないんですから、ほら」
ビキは強引に温羅の頭を持ち上げて、自分の膝の上に乗せると、器の食事を温羅の口へと運んだ。
ビキの少し強引な行為に押されて、温羅は仕方なく食事を喉へと通した。
久しぶりに喉を通過する食事はおいしかった。虚しく思う心とは裏腹に、体は欲していた。

ビキが席を外した時、その部屋には温羅だけとなった。
体を起こして立ちあがった。久しぶりに自分の足で立つことに、少しのふらつきと疲労感があったが、すぐに解消された。
「私は、まだ生きているのか」
地に立つ足の感覚、目頭を押さえる指に、指に押された皮膚の感覚。生きているこの体。
自然に死ねぬのなら、自ら命を絶つしかない。
ふらふらとどこに向かうでもない足取りで、温羅が向かったその部屋には一振りの刀剣が無作為に置いてあった。
まるで神がそこに与えてくれたように、温羅の欲したものが今目の前にあった。
しゅん
銀色の刃が目の前にあった。刀剣を抜いて、今それを己の首にと温羅が当てた時、それを遮るようにして声がした。
「そこに・・・いるの?」
温羅へと向けられた言葉。温羅が視線を向けるとそこにいたのはビキだった。
明るい髪の色に長身の温羅は、ビキでも彼だと認識できた。
初めて立っている温羅を見つけたビキは驚いて温羅のほうへと近づいてきた。
「もう動けるようになったのね、よかった。そこでなにを・・・?」
「!来るな、私を死なせてくれ!」
相変わらず温羅の言っている言葉が理解できなかったビキだが、声の調子から温羅の異常を察する事が出来た。そして温羅の手にしている光る長いもの。それが刀剣だとわかった時、ビキは温羅の元へと走りよって、それを掴んだ。
「ダメ、ダメです!そんなことしちゃだめです!」
うつろな瞳、気力のない姿に温羅の行為にビキもついに理解した。温羅に生きる気力がないことを。
よくわからないけど、目の前で自ら命を絶とうとしている者をほおっておくことはできない。
だからなんとしてもそれを止めようと、ビキは必死になった。
力からしてビキが温羅を止められるはずもなかったのだが、思わず刀剣の刃の部分を握ってしまったビキの掌から血が溢れて、その痛みにビキが顔を歪めた時、温羅の動きも止まった。
ビキの掌の血が、刃を伝った。赤く流れるそれに、温羅はハッとなり刀を放した。
「どうして君は、こんなことを」
血の気が引く音が聞こえた。恐怖、自分でないだれかが死ぬかもしれないという恐怖。
「お願いですから、こんなことしないでください。あなたになにがあったのか、私は知らないけど
自分から死のうとするなんて、絶対にダメですから」
そう言って自分の前に立つ、その少女の手を温羅は握り締めた。暖かいその手から流れる血液にどきりとした。心臓が波打つ。自分はなんてことを・・・。
自分を見下ろす男は自分の手を握りながら、目を伏せて震えていた。
ビキはその振動を感じとりながら、男はもうこんなバカなことはしないとなぜかそう確信できて、ほっと息をついた。手はじんわりと痛むが、たいしたものではなかった。それよりも温かく握り締めている大きな手に優しさを感じた。
(この人はきっと、とても優しい人)
そう感じていたから、ビキの心も安心した。
そして温羅も、ビキが優しい人間である事を確信していた。じんわりと温羅の中で芽生える温かいその感情に少しずつ揺れそうになりながら。
伝えたい強い想いがあった。
それは感謝の言葉。だが自分の言葉ではきっと彼女には伝わらないだろう。
温羅は手をビキの手から離すと、目を閉じて彼女の前で両手をこすり合わせた。
自分の国での感謝を伝える時の行為だ。彼女に伝わるかどうかはわからないが、温羅はそうするしかなかった。
当然ビキは温羅の国のその行為など知るわけもないのだが、温羅の伝えたいとしていることはなんとなしに察した。
「はい、はい大丈夫です。私も力になりますから」
ビキはそう言って頷いた。

最初はジェスチャーからだったが、温羅とビキはコミュニケーションをとり始めた。
相変わらずビキは温羅の言葉が理解できなかったが、温羅の名前は理解できるようになった。
温羅もまた最初に覚えたのがビキの名だった。そして少しずつ、彼女の言葉を理解できるようになった。
元々頭のよい温羅のほうが、ビキたちの言葉を理解できるようになるのが先だった。
温羅の回復にビキは安心するとともに、これでようやく本来の目的達成に向かえることに喜んだ。
が、桃太郎の情報もここにはろくに入ってこないし、この陸地での戦いなどの状況もほとんどわからない。
さらにこの周囲では山賊だのの賊がたくさんいて、大変危険であるとか
温羅の世話をしている中で、この村の者たちとも関わりを持つようになってから彼らとも打ち解け、頼りにされるようになってしまったこともビキの足を鈍らせる要因であった。
村には若者が少なく、その上人当たりのいいビキの性格から村民たちから気に入られてしまったのだ。
村の人たちの手伝いをしながらそこに住み込むことは、あの島での生活を思い起こさせ、ビキにとって悪くはない環境だった。
温羅も、異国の者である自分を受け入れ、親切にしてくれるこの村で落ち着く事が出来た。
片言ながら言葉を話せるまでになった温羅は積極的に村民たちと打ち解けあった。
その中で、温羅が特に心を開いたのがビキだった。
温羅の中でビキは特別な存在となりつつあった。それは海の中で捨てたあの大切な感情を再び蘇らせた。

「ウラさんもすっかり元気になって、ほんとよかったわ」
正午近いその時間、村の中を歩くビキは隣の温羅にそう言って笑いかけた。
自分を見上げるその少女に笑みを返しながら、温羅は答える。
「ビキのおかげ、カンシャ」
「そんな、私はたいしたことしてませんけど、でも少しでも力になれていたのなら、ほんとによかった」
あっ。と小さく声をあげたビキは、歩いていて小石につまづいて前に転びそうになった。
とっさに温羅は手を伸ばし、ビキを支えた。
「あ、ごめんなさい」
「イイ、ケガさせたくない」
ビキの視力が弱い事は温羅も気づいていた。自分の顔もおそらくぼんやりとしか見えていないのだろうということもわかっていた。
温羅はそのこともなんだか嬉しかった。この島でさえ温羅の容姿は目立った。大抵の人は見た目で判断してしまう。だが視力の弱いビキは、見た目よりも中身である部分を見てくれているようで、それは強く自分を認めてくれているようで、嬉しかった。
「ここにくる前、大事なもの、無くした」
温羅の過去に何があったのか、ビキは知らないが、その想いは理解できる気がした。
自分と同じ悲しみを知っている人だと、そんな気がしていたからだ。
「ウラさん・・・私も、命よりも大切なものを最近無くしました。
でもまた、大切なものを見つけたんです。その悲しみはいつになっても忘れられるものじゃないと思うけど
それを乗り越えられる力をくれる、大切なものはこの先に待っているんじゃないかって信じているんです。
ウラさんにもきっと見つかりますよ、だから・・・」
温羅はこくりと頷いて、ビキを見つめた。
ビキの目には、温羅が自分を優しく見つめていることなど見えなかったが
温羅の温かい心は伝わる気がした。

温羅は自分の身の上を詳しくは話していなかった。
この村の者にも、ビキにさえも。
遠いところ、海の向こうよりやってきたことだけは伝えている。
王子であることや、信じていた者に暗殺されかけたことは、ここにいる誰も知らない事だった。
そのことは温羅自身、話すつもりもなかったし、できれば忘れたい事実だ。
あの国へ、帰りたいという感情など微塵もない。一度死んだ身、捨てた心。
自分はあの海の中で死んで、そして再び生き返った。
ここで・・・ビキという存在によって。
新たにこの地で、生きていこう。温羅はそう強く思った。

「ビキさぁ〜ん、ちょっとこっち来て手伝ってくれないかしら〜」
温羅と話していたビキを呼ぶ声にビキは「はい」と答えた。
ビキを手招きしているのは、この村に住む若い娘。洗濯物を抱えている。
「じゃあ、私手伝ってきます、それじゃ」
そう言って呼ばれたほうへと向かったビキを、温羅は見送った。
娘のもとに駆け寄り、手伝い始めたビキに、娘は話しかける。
「ねぇねぇ、ビキさん、ウラさまとなに話していたの?」
ビキに顔を寄せながら、彼女はそう問いかけた。彼女はビキと近い年頃のようだが、ビキよりもずっと肉付きがよく、しぐさも艶かしい。
手を動かしながら、ビキは返答する。
「え、はい。いろいろとたわいないことを」
むやみに話す事ではないだろうと、言葉を濁して、なにか別の話題をとビキは考える。
が、娘はそのことに大して関心がないのか、「ふぅん」と軽い返事で終わらせた。
「それよりも」と、それより聞きたかったことを口にする。
「ウラさまって、ステキよねぇー。キリッとした顔立ちで、体つきもいいし、赤い髪もどこか神秘的で、全体的に高貴な雰囲気が漂っているみたいで。
この世にあんなステキな男がいたのかって、いまだに不思議でならないわー」
作業の止まった手を、胸の前でぎゅっと組みながら、とろーんとした表情を浮かべる娘。
濡れた手からは、ぽたぽたと水が腕を伝い落ち、胸元や膝上を濡らした。しかし、そんなことはお構い無しの様子だった。
同意を求められたビキは戸惑いながら、「はぁ」と答えた。
「聞いたところだと、海の向こうの世界から来られたんですって。ああ、どんな世界の人だったのかしら。
はぁ、私もう、ウラさまを想うとこの体・・・」
娘はたわわな胸をきゅうと両腕で締め付けながら、宙を泳いだ目で
「大変なことになっちゃうわ」
「はぁ・・・」
軽く頷いて、ビキは作業を続ける。ビキはいまいちこの彼女の会話についていけなかった。
「でも、ウラさまって、一番ビキさんに心開いているみたい。私とは挨拶くらいしか話してくれないのに・・・。
二人の間に、入り込めない絆みたいなのを感じるわ。
ウラさまって、ビキさんのこと好きなのかしら?」
「そ、それはないですよ」
「ほんとうに?」
「ええ。私がお世話していたから一番親しくしてもらっているだけで・・・。
それにウラさん、最近言葉もたくさん話せるようになったし、ここの人たちとたくさん打ち解けたいって話していたから、これからですよ」
「そう、なの?じゃあビキさんは、ウラさまのことどう想っているの?」
娘は、じぃーとビキの顔を窺いながら問いかける。
「私は他に好きな人がいるんです。その人を追いかけてきたのがここに来た理由なんです」
ビキの言葉を聞いて、「まあ、そうなの!」と言って嬉しそうに手を叩いた。
「まあ、すごいわ。ビキさんって大人しそうに見えて、すごく情熱的なのね!
いいじゃない!がんばって。私応援するわ!」
「は、はいどうも」
彼女のテンションの高さに押されながらもビキは頷いた。
「はぁ〜、私もがんばってみようかしら〜、うふふふふ」

(あれからどれだけ月日が過ぎたかしら・・・?桃様がどこにいるか、なにをしているか
いまだになにもわからないまま・・・、このままではいけない)
そう強く思ったビキに、行動の日が迫る。

その日、村を訪れた行商人にビキは遭遇した。
行商人は各所を回って旅をしており、各地の産物など売って歩いている。場所によっては物々交換や武器などの取引を行う者もいるらしい。
この村にも年に数度訪れる。村の者にとっては貴重な品を手に入れるいい機会でもあり、よその勢力の状況を知る情報入手の貴重な機会でもある。
その行商人の口から、ビキは驚く事を聞いた。
それはビキの目的であり、探して求めていたその存在に関する情報だった。
「山賊狩りをしている連中がいるらしい。なんでもその中心人物が桃太郎とかいうバケモノみたいな小僧だという噂で」
「!桃太郎?!あの本当ですか?それは・・・その人はどこに?!」
行商人に掴みかかる勢いで問いかけるビキに、行商人はしり込みしながら答えた。
「あ、ああ。実際におれは会ったことないが、目撃された周辺の村では噂になっているよ。
山賊狩りとは聞いているが、間違って襲われないとは限らないから、警戒するに越したことはないだろうさ。
場所?場所というか目撃されたところなら・・・」
あくまでも噂だ。と言う行商人の言葉を「いいえ」と首を横に振って、ビキは間違いないと確信した。
それだけ噂になるような人物は、やっぱりあの桃太郎しかいないと。
輝いた瞳でビキは村を飛び出した。
身一つで、気持ちのまま、桃太郎に会うためにその場所へと向かった。

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