「はーあ、退屈…」
Aエリア領主館に併設する地下施設。罪人を一時的に管理しているその施設に、不釣合いな少女が監獄の中囚われていた。冷たい牢獄の中。だが少女は落胆も絶望もない。ただ暇そうに、あくびをして退屈だーとつぶやいていた。だがその退屈ももうじき終わる。彼女にとって、それは特別なことではない。これはいつものことだ。
「あ! 先生!」
こちらへと歩いてくる背広姿の男を見て、少女はぴょんこと飛び跳ねた。早く早くと急かすが、牢の開錠は別のフロアにある管理室で行われる。管理室では各房を常時監視できるモニターが設置されている。少女のいる房も開錠の許可がAエリアの領主からおりた為、監視官の操作によって少女の目の前の扉が開く。
「お迎えご苦労様!」
びしっと敬礼して、男の前に立つ少女。自分の立場をわかっているのかいないのか、へらへらとしながら男のそばへよる少女に、男はあきれて盛大にためいきをつく。
「たくふざけるのも大概にしろ。俺はここの常連となりつつあるんだぞ、お前のせいでな」
「すごーい先生、もしかして顔パス?」
「そんなわけないだろ。帰るぞ!」
イラっとしながらも、男は己の義務として少女を連れて帰る。なぜなら、少女は自分の教え子だからだ。
「いいか、これが最後だ。今度なにか問題起こした時は、退学だからな」
退学、とはいうが、事実上Aエリア追放になるだろう。さすがに、これ以上は彼女を庇いきれないし、めんどうも見切れない。まったく彼女は厄介な女子生徒だった。
金岡キリ、十四歳。ふわっとしたショートカットとタレ目がちな丸い目、普通の思春期の女の子…に見える。だが彼女は一癖も二癖も三癖もある娘だった。
今日までに一通りの犯罪は犯している。校則違反常連、ならまだかわいいものだ。窃盗暴行強姦…、殺人死姦を幾度となく繰り返す。それを悪い事とは認識しない。彼女の感情表現がそういった行為そのものだから。
幼児の頃に、好きな男の子を殺しかけた。その男子は難を逃れたが、彼女に殺された者は多数いる。彼女に気にいられた者、…両親はとうの昔に彼女に殺されて、食されている。カニバリストである。彼女にとってそれは特別な行為ではない、ごく当たり前の行為。ただ、やっかいなことに、彼女キリは常人より強かった。
金門一族であるキリは、生まれもって持つ高い身体能力、戦闘能力。同じ年代の金門の中でもその能力は群を抜いていた。だからこそやっかいだった。
このAエリアで、学生として、寮生活を送っている。

寮に戻ったキリは、寮一階に設置されている電話にて通話していた。戻ってきて早々、彼女の馴染みの相手から電話がかかってきた。

『またあそこにぶちこまれていたんだって? キリ』
電話の向こうの相手の、かなりあきれた感じの声に、キリは「そうなのあはは」とノーテンキな返事で答える。
「もうすっかり慣れちゃった〜」
『慣れちゃったらだめだろ。とにかくこれ以上問題起こしたら、こっちだって面倒みきれないんだからな』
釘をさすように電話の相手は言う。大げさではなく本当のこと。キリはもうあとがない。彼女の担任が言ったとおり、次に今回のような問題を起こせば退学処分だ。そうなればAエリアからは追放になる。
「そのときはー、バショちゃんみたく裏のお仕事やろっかなー」
きゃははと危機感なくのん気に笑うキリに、電話向こうのバショウは「はー」とため息を吐く。裏の仕事…、バショウは表はハイセーズというアイドルグループとして華やかな芸能活動をしている。だが裏の活動は、金門でも名うての暗殺者だ。そのことは親類のキリも知っている事実。キリの力なら、今すぐにでも暗殺の仕事をこなせるだろう。だが彼女はまだ十四歳、子供と言える年齢だ。まだこちらの世界に来るには早い、自分も自分の父であるキリの伯父もそう思っていることだ。
が、バショウが反対するのはそのことだけじゃない。キリの能力が怖かった。すぐに自分たちを越してしまうのではないか?子供だから、まだ成長段階にあるから、未知数でもあるキリの力が恐ろしいと感じていた。
『そんなこと言うなよ。父さんにも迷惑かけることになるからな。それにお前の担任だって苦労かけてるんだろ』
「そっかー、せんせーと離れるのは寂しいかなー」
『お前の担任ってことは、そうとう強い人なんだろうな』
キリのような問題児の担任になるなんて、かなりの実力の持ち主だろうとバショウは察する。
「そうだよー。すきなんてまず見せてくれないんだから」
だからキリのお気に入りなんだな、とバショウは心の中で納得する。
「だから簡単に勝てそうにないんだよね。それに、奥さん一筋って言うし、三ヶ月の女の子もいて、あたしのことなんてほんとただの一生徒にしか思ってないって」
ねえねえ聞いてよーとぐちりだすキリのそれに、バショウははいはいと相槌を繰り返す。
「写真見せてもらったことあるんだけど、ほんとぷにぷにで柔らかそうで。…赤ちゃんのお肉って格別って言うじゃない? 食べて、みたいなぁ」
うっとりとしたキリのいやらしい顔が目に浮かぶようだ、バショウは声に出さず苦笑した。
『おいおいそんなこと実行したらお前確実にその先生に嫌われるぞ』
嫌われるどころか、殺意でもって恨まれるだろうが。
かわいいから食べたい、愛しいから食べたい、それのどこがおかしいのかというのがキリの持論だ。彼女に常識で反論するのはそもそも間違い。
嬉しそうに笑いながらキリは答える。
「それならせんせーの本気が見られるってことだよね! えっへへー」
『ほんとにやるなよ! その人も金門なんだろ』
同族内での揉め事はマジで勘弁してほしい。もちろん金門同士でも問題あるが、それ以上にやっかいになりそうなのが。
『それから、雷門相手には問題起こすなよ。そうなればお前だけの問題じゃすまなくなる』
「はーい、わかってますよ」
ほんとにわかっているのかいないなのか、不安は拭えないが、今のところキリは雷門相手に問題は起こした事はない。そこは救いだった。


夏休みを前にして、キリのクラスメイトの子達は夏休みの計画をうきうきと話し合っている。
「ねぇねぇキリ、あたしたち夏休みCエリアに行こうって計画してるんだけど、あんたも一緒にいかない?」
「え、うん、いいけどどこに行くの?」
女の子達は顔を見合わせ、にこにこと答える。
「プリンスリーのロケ見にいきたい、でそのあとは音ヒットスタジオの収録見学!」
「あー、それってたしか、バショちゃんたちのやってるヒーロー番組っけ、であとのは音楽番組のー」
「そうそう! キリってバショウくんの親戚でしょ!」
なるほど、言いたいことはわかった。「いいよ」とキリはにこにこ顔で答える。

が、その計画は成就しないことになる。
夏休みを前にして、ぱったりとバショウと連絡がとれなくなってしまった。
「仕事忙しそうだったし、またロケ増えたのかな?」
ワリと時間のあるキリと違って、芸能活動に勤しむバショウはけしてヒマではない。それに裏では暗殺の仕事もこなさなくてはならないのだから。
Cエリアに桃太郎の生まれ変わりが現れたという噂はキリの耳にも届いていた。そのことでバショウたちハイセーズの任務もより忙しなくなったに違いない。
久々にキリ宛の電話がかかってきた。急いで電話の1階まで走って、受話器をとる。
「バショちゃんひさしぶ『私だ』
バショウとは違う、低く響く中年男性の声。
「おじさん?」
『ああ、キリ急な電話ですまない』
おじさんが謝るのは、実はその伝える内容についてだ。
「なに?」
『バショウはもうお前に連絡は取れない。アイツは殺された』
「へ? 殺されたって」
『いいかこのことは内密にしろ。Cエリアでも表ざたにはしていない。金門の暗殺者が返り討ちにあったなど、世間に知られるわけにはいかないからな』
「そんな、あのバショウちゃんが…」
ショックだった、それは二つの意味で。バショウが死んだ事、あのバショウを倒した相手はそうとうなてだれだ。
そして、自分の目的を奪われた事。
「バショウちゃんは、あたしが殺すって決めてたのに。あたしの夢を奪うなんて、許せない」


Cエリアに向う為の許可証を発行してもらう為、キリは担任に相談した。当然すぐに承諾はしてくれず、なにか問題を起こされては困ると、厳しくそう言われてしまう。消息不明のいとこが心配なのだと伝えた。事実バショウはテレビからこつ然姿を消してしまった。学生たちの間でも、いろいろと噂が広まっているのだ。
うるうると実際涙まで流して、キリは担任に懇願した。問題起こせば即退学との念を押されて、なんとか許可にこぎつけたが、急遽その行き先をDエリアへと変更することになった。まあCエリアに行きさえすれば、Dエリア行きはたやすいだろう。
行き先を変えた理由は、Dエリアで開催される殺し合い祭り「コロッシアム」のためだ。
エントリーされているのは金門の手によって強化改造手術を受けたDエリアの猛者たち。最強を決めるなんでもありの殺し合い祭り、キリは恍惚の顔になり、よだれをすする。

なにその素晴らしい祭は、いくっきゃないと。
それに…、そこにいけば会えるかもしれない。バショウを殺した謎のツワモノに。
その期待をこめて、キリは一人Dエリアへと向った。

コロッシアム会場内はかなりの広さで、それ以上に大勢の観客に圧倒される。いたるところで興奮した連中が暴れまわっている、それがここDエリアの普通、珍しくもない。こんな危険なエリアに一見不釣合いな風貌のキリ。きょろきょろと周囲を見回し、わくわくと高鳴る気持ちを隠すでもなく、にやにやとしながら歩いている。
十四歳のいたいけな女の子が一人でうろうろしていれば、邪な感情でちょっかいをかけようとする者もいる。普通の女の子なら、悲惨な目に合うかもしれない。…が、彼女キリの場合は…

「ぎゃああっっ」「げはっっ」「うごばぁっっ」
次々とキリにたかっていた男たちが断末魔をあげて、派手に体を弾けさせて倒れていく。まるでたかってきたハエを叩き落すかのごとく、迷いなく男たちを血祭りにあげていく。息も乱さず汗もかかず歩みのペースも乱さず、涼やかににやにやしながら通路を歩いていくキリに、本能的にDエリアの野蛮な男たちも敵わないと悟り、彼女の歩く先、道を空けるようにわっと下がっていく。

「ふー、つまらない。たいしたことないんだ、Dエリアって…」
期待はずれ、とキリはつぶやきながら、通路を歩く。観客の連中なんてそんなもんだろう。見掛け倒しばかりだ。というか、キリの強さが単に常識ハズレなだけ。

コロッシアムのパンフレットを手に入れ、それに目を通す。エントリーされているのはDエリアの屈強な生え抜きの男たち。改造手術を受けている、常人よりはるかに戦闘能力は高いはず。
「へえ」
と、いやらしい笑みを浮かべ、キリはぺろりと唇を湿らせる。
戦ってみたいなーとは思うが、全員とはムリだろう。参加者は勝たなければ死ぬのだ。まあ死ぬような奴は弱い奴だから、相手にするだけ無駄かもしれない。
「つまり、優勝した人が〜最強ってわけだ〜。ってことは〜」
唇に指を添えながら、目線を漂わせ、ふむふむとキリは一人頷く。
ようするに、優勝者とやればいいんだーvということに。

「ふー、だけど、それまでヒマだなぁ。どこかに、あたしを楽しませてくれるものはないのかなー」
きょろきょろとするキリの目に、カチャカチャとビンが揺れる涼しげな音とともに、おいしそうなオレンジシュースの大群が止まった。ごくりと喉が欲する音を立てる。
「すいませーん、ジュース一本〜」
ジュース売りは眉間にしわ寄せた無愛想な男だった。真夏の最中暑苦しいジャケットを羽織っている。十分不審な格好だ。が、ここDエリアではさほど目立つ容姿ではない。が、どこか違う。男はそんなオーラを放つ。戦闘的能力に秀でたキリには、瞬時に男が只者ではないと感じられた。
「フン、お前のような小娘に売るジュースはない。邪魔だ去れ」
ここまで商魂に欠けた売り子もそうそうおるまい。いったいだれならジュースを売ってくれるのだろうと考えもしたものの、そんなことよりもキリの興味は瞬時にジュースより、そのジュース売りの男に移った。
「そんなこと言わないでさ、あたしと、遊ぼうよ」
キリはナイフを構えて、男に飛びかかる。

ガキィィン

ガラスと瓶の入ったケースで刃を滑らせて、器用にキリの攻撃をかわす。そして一喝。
「お前のような小娘と遊んでいる時間はない! 邪魔をするな」
「わっひゃっ」
死角から伸びてくる男の回し蹴りを、キリは後ろジャンプでかわす。体勢を立て直し直後、男はあっという間に逃げ去ってしまった。鋭く強い、強者の眼差し…、あの男そうとう強い、キリの直感は正しかったが、勝負は叶わなかった。気配を見失った。これだけの人の中、あの男まぎれることも天才だ。
「むぅ、…手に汗かいてる、こんなことめったにないのに…、やっぱりアイツが…バショちゃんを?」
そんな偶然そうそうないが、ハイセーズの襲撃にテンがかかわっていたことは事実だった。
「ようし、見つけてやるんだから」

意気込んで探すキリだが、喧騒の中男を探し出すのは困難だった。
「どういうことなんだもん? Bエリアほったらかしで、今までなにやってたんだもん?」
「しつこいなー。ちゃんと領主の仕事は支障でてないよ。ちゃんと事務のバイトもやとってるし」
「はー? バイトってなんなんだもん? そんなバイトにやらせていいわけないもん。キョウ兄は一人でしっかりこなしているもん! それに比べてショウは」
「たく、だからAエリアとBエリアは根本的に違うんだって。お前そろそろ観客席に戻れよ。またキョウ兄に怒られるぞ」
「うっさいもん。だいたいあたしを遠ざけようとして怪しいんだもん。やっぱり、桃山リンネが関係してるもん?!」
「あー、はいはいリンネのせいリンネのせいこれでいいだろ」
「むっきーー」
キリの行く先からなにやらもめている様子の若い男女の声が聞こえてきた。「桃山リンネ」どこかで聞いたような…、気がするがすぐにピンとこなかった。まあいいかー。
角を曲がり、ちょうど言い争っていた二人と目が合う。ショウと呼ばれていた少年と、ギャンギャン吼えていたツインテールの女の子。「あっ」とキリが声を上げる。少年のほうはコロッシアムにエントリーされていた【鬼門ショウ】で、女の子のほうは雷門家の息女【雷門カイミ】だ。Aエリアでは有名人だ、知っている。キリのほうは知っていても向こうはキリとは初見で知るはずもない。ただの通りすがりだろうと、すぐにキリから視線を変えてお互いのやりとりに戻る。しつこいカイミにうんざりしつつ、控え室のほうへ移動するショウに、まだしつこく絡むカイミ。二人とすれ違い様に、キリが予告なく刃を向け、二人に襲い掛かる。

「ちっいきなり何するんだもん!この女」
ショウもカイミも反射的に危機を察知し、キリの刃をかわし距離をとる。ショウはエアガン、カイミはスタンガンと自分の武器をすでにいつでも攻撃できる体勢になっている。
さすが温羅の血族、そこらへんのDエリアのチンピラとは違う。特に二人とも雷門当主雷蔵の下戦闘訓練を受けている。キリの不意打ちにも早い反応だ。

「(そーいえば、前にバショちゃんから、雷門には手を出すなって言われてたっけ。金門の怖い御当主様に怒られちゃうもんね。Aエリアでは気をつけてたけど、…でもここってDエリアだし)」
言いつけは目の前の好奇心を止められるほどの拘束力は…
「でもやっぱ、楽しいこと我慢なんてムリv」
なかった。
「それに先生たちが見ているわけじゃないし、ばれないよね」
ってことでと、キリが笑いながら牙を突きたてようとカイミたちに飛びかかる。
「めんどくさっ」
ショウの放った弾を、くるくるとナイフを回してキリは器用にはじく。止まることなく、カイミへと走る。
「このカイミ様にケンカを売るなんて、バカなガキなんだもん!しねっっ」
カイミは臆することなく飛び蹴りで応戦する。
キリは素早くかわす。がカイミも素早く連撃に移る。ただの女子中学生と女子高生のケンカじゃない。常人越えた、はっきりいって関わりたくない危険なオーラを放ちまくる少女二人の過激なバトル。
ショウは正直、ただでさえめんどいコロッシアムに出なければいけないというのに、わけのわからない少女の相手などしたくはない。だが、ここで下手にカイミに死なれても都合が悪い。カイミの背後から、エアガンで援護する。
「ショウ邪魔するなもん!」
「よく言うよ。お前結構手こずってるじゃん。へまして死なれても困るんだよ。後処理めんどいしさ、それに、カイミがいなくなるとレイトとかうざくなるし」
「どういう意味だもん!」
くわっとカイミは怒りマーク自重しないで、味方であるはずのショウにきれまくる。そんな二人のやりとりに、キリは
「ねぇあなたたちってさ、仲いいの悪いの?」とどうでもいいことを攻撃しながら聞いてくる。
「そんなことお前に関係ないもんッッ」
バチィッ
肉を焼ききる激しい電撃が宙を舞う。ギリギリのところでキリには届かず、くるりと身軽にバク転でかわす。
簡単に倒せる相手じゃない。やっぱり正解とキリは嬉しそうに笑う。
「なんだもん、このキチガイは!」
「二人とも、あたしが食べてあげるv」

ナイフに舌をはわせながら、あはあはとキリが狂ったように表情をゆるます。目の前に広がる快楽に妄想を膨らませて、キリが走る。カイミたちに向って、だが、その進路を突如キリたちの間に走った謎の突風によって遮られた。キリも、カイミたちもそれに一瞬目に沁みたようにまばたきをさせられた。

「よう、楽しそうだな、俺様も混ぜろや」

「な、お前は…桃山リンネ!」カイミのキンキン声が通路に響く。風がやんだと同時に、キリとカイミたちの間に立ちはだかったのは、桃色のロングヘアの娘。カイミとショウの見知った相手であり、このコロッシアムの賞品となっている娘、桃山リンネ。
どこで手にしたのかその手には物騒にも刀があった。餓えた獣のような鋭く攻撃的な目に、キリの全身が震えた。

「あ、あは…なにこの感覚、これって…」
ゆるゆるとなるキリの表情、もうたまらない我慢できないとばかりに、ゆるんだ口元からヨダレがだらだらとだらしなく垂れる。恍惚の眼差しで、ナイフをリンネへとむけながら、キリは舞う。
金属がぶつかり合う音の中、キリは噛み締めていた。
必ず倒して、その体をむしゃぶりつくしたいと。

キリはリンネに恋をした。


Dに恋して 完

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